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2021年1月8日(金)
高住協会長のつぶやき(2021年1月号)・・・恭賀新年 新しい交流のスタート
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 歳を重ねるにつけ歳月の経つのは早く感じるものですが、私にとって、昨年はとりわけ早く感じられました。コロナで緊急事態宣言が出たのがつい最近のように思えますが、北海道独自の緊急宣言は2月28日、国の緊急宣言は4月16日で、もう8か月以上も前なのですね。「歳を取ると時が早く過ぎると感じるのは、トキメクことが少なくなったから(byチコちゃん)」というのは、一昨年12月の本欄にも書きましたが、昨年はとりわけトキメク機会があまりなかったから、今まで以上に早く感じられるのでしょうか。コロナ禍の中で、仲間との交流もあまりなくなり、楽しみにしていたイベントなどもほぼ中止となりましたから、なにがしかの感動をもらえるという場面が少なかったことは確かです。個人的に楽しみにしていた旅行や交流などもあきらめた方がほとんどでしょう。

 コロナ禍による自粛の状況がいつまで続くのかは誰にもわかりませんが、ただ、「明けない夜はない」というように、いつかはまた、楽しく人々が交流できる日常が戻ってくるはずです。ただ以前とは違い、コロナ禍の経験を踏まえた「新しい日常」が形成されるのではないかと思っています。例えば、会社などではWEB会議に切り替える動きが進んでいますが、これは感染を完全に抑えた日常になってもそのまま定着していくと思われます。

 では、シニアの方にとって、「新しい日常」の中での人との交流はどのような形態になっていくのでしょうか。あくまで私の推測ですが、以前のように実際に会って会話を楽しむ場面はもちろん再開されるでしょうが、その際にソーシャルディスタンスを意識するとか、こまめな手洗いなどは定着していくように思われます。マスクも大多数の方にウイルスの抗体ができるまでは着用される方が多いことでしょう。そして、会って話をする機会の三割くらいはソーシャルメディア(SNSなど)での交流に置き換えられるのではないでしょうか。いわばハイブリッドな交流とも言いましょうか。そのような、乾いたというかドライな交流に切り替わっていくような気がしてなりません。100年前のスペイン風邪でわかるようにパンデミックの終息には3~4年かかるのですから、その間に交流の新しい形態が普及するだろうと見ています。

 ただ、そうなると人との交わりの中で感情を豊かに表現する場面がとても貴重な機会となります。感染予防に気を付けて従来の交わりを続けていく術を、知恵を絞って考える一年になりそうです。
 
 高齢者向けの住まいの入居者にも、このような交流の新しい形態の模索が必要となり、住まい側がその支援をしてゆく必要がありそうです。
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