2020年3月26日(木)
高住協会長のつぶやき(2020年4月号)・・・見えない敵と闘う
いやはや大変な事態になったものです。新型コロナウィルス感染症拡大により様々な勧告が出され、自主規制とも相まって日常生活にも深い影響が出てきました。
とりわけ北海道は感染患者が多くて、鈴木知事が2月28日に「緊急事態宣言」を出し、28日から3週間の間、特に週末の外出を控えるよう呼びかけました。そして、様々なイベントの中止が相次ぎ、ススキノのライブハウスでのクラスター感染もあって、飲み会なども自粛が広まっています。中国、韓国からの観光客もほとんどいなくて街中は灯の消えたような感じになっています。また、小中学校の一斉休校措置などもあり、子どもを持つ家庭には大変な状況となりました。さらにデマに乗せられたともいえるトイレットペーパーの買い占めなどもあり、普段の市民生活を脅かすことばかりが続いています。
コロナウィルス感染の大変なところは、まずは「見えない敵」への恐怖かと思います。まだ治療法が確立されていないことや感染力が強いことなどが怖いと感じるところでしょう。特に高齢者が罹患すると重篤になる確率が高い(これはどの感染症もそうですが)、ということもあるかと思います。
コロナウィルス騒動は、経済はじめあらゆる生活活動に影響が出ていますが、長引くと高齢者にとっても様々な問題が出てくるでしょう。「介護予防には社会参加が一番」というのは、私が日頃から訴えていることですが、この社会参加が難しくなるのです。閉じこもりがちになると、うつ的になったり認知機能が低下したりというリスクは避けられません。
でも、過度に恐れないことが重要だと思います。今は、散歩やウォーキングなど屋外で人との接触があまりない活動は感染リスクが低いので、健康を保つためには良いのではないかと言われるようになりました。
ですから私どもができることは、まずは免疫力を高めることです。それには、バランスの良い食事・適度な運動・質の良い睡眠は無論のこと、日光浴やストレッチ、入浴、笑うことなども良いそうです(うーん、近頃笑っていないなあ……)。
春はもうすぐそこまで来ています。春の光と匂いを浴びながら、近くの公園など散歩に行くのも良いかもしれませんね。体力と気力を落とさないようにしましょう。そして、コロナウィルスとの戦いが終わったときには、また、仲間の皆さんと集おうではありませんか。