一般社団法人 北海道高齢者向け住宅事業者協会 - 高住協 - 札幌 介護支援専門員受験対策(3)

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2012年7月17日(火)
介護支援専門員受験対策(3)
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【昨年度の合格率】
昨年は合格率が過去最低の20%をさらに5%も下回りました。一気に5%も合格率を下げたのは、なにか政策的誘導を感じますが。
北海道 受験者数 8,016人 合格者数 1,189人 合格率 14.8%
全 国 受験者数 145,529人 合格者数 22,329人 合格率 15.3%
※道内合格者総数(累計)28,930人。

新しいテキストをようやく入手しましたので、テキストに沿って過去問を振り返り、注意すべきと思われるところには解説を挟みます。

第1巻・第1編「介護保険制度導入の背景」
■第1章 高齢化の進展と高齢者を取り巻く状況の変化(テキスト2p~10p)
・少子高齢化の進行(出生率の低下と平均寿命の伸長) 
 高齢者人口と高齢化率
 2010年2925万人(23.0%)→2020年3612万人(29.1%)→2030年3685万人(31.6%)
 特に後期高齢者の増加が著しい。
・要介護高齢者の増加→要支援・要介護の認定者は2011年531万人(17.9%)だが、高齢になるほど高くなる。65~69歳では2.9%だが、85歳以上では2人に1人(57.7%)が何らかの支援を必要とする状態になっている。また、85歳以上では要介護度が重い人が増加する。
・介護は長期化し、3年以上要介護状態が5割、約8割が1年以上要介護状態の期間。
・同居率は減少する一方で、06年には43.9%まで低下、今後さらに低下が見込まれる。
・高齢者の単独世帯、核家族世帯(夫婦のみか夫婦と未婚の子のみの世帯)が著しく増加し7割を超えている。。65歳以上の者のいる世帯では、2010年で単独世帯が24.2%、夫婦のみ世帯が29.9%で、両方で半数を超えている。親と未婚の子のみの世帯は18.5%である。三世代世帯が16.2%と急速に減少してきている。
・要介護者のいる世帯も半数以上が単独か核家族世帯。
・高齢者が感じる日常生活の不安では、何らかの不安を感じる人が多く、「自分や配偶者の健康や病気のこと」「自分や配偶者が寝たきりや身体が不自由になり介護が必要な状態になること」がともに5割以上を占める。
・我が国は家族による介護に大きく依存している。同居家族の介護が64.1%でそのうち配偶者が25.7%、子が20.9%、子の配偶者が15.2%である。別居親族の介護は9.8%、事業者による介護は13.3%となっている。(平成22年国民生活基礎調査)
・老々介護→介護者の6割以上は60歳以上・3割以上が70歳以上。要介護3以上ではほとんど終日を介護時間に当てている介護者が最も多い。介護者の健康状態は介護時間が長くなるほど良くない。
・在宅介護者では、介護者の精神的負担が大きい(64.4%)、いつまで要介護が続くかわからない(52.0%)、介護者の肉体的負担が大きい(40.9%)。
・要介護者に憎しみを覚える介護者は3人に1人以上。
・要介護者に虐待をしたことがある介護者は2割弱。
・介護者の4分の3は親族で、介護者の69.4%が女性。介護のための離職も増えている。そのため、厚生年金等の受給額が低下するという現象をもたらすことになる。



【この分野の過去問】

08年度・問題2 次の記述のうち正しいものはどれか。2つ選べ。
1 85歳以上のおよそ2人に1人が,要支援または要介護の認定を受けている。
2 要支援又は要介護の認定を受けた者のいる世帯の約5割が,単独世帯又は核家族世帯である。
3 郡部の過疎化の進展により高齢者を都市部に呼び寄せる傾向が強まった結果,2000年以降は,高齢者の子との同居率がやや高まってきた。
4 自宅で高齢者の介護をしている者は,5割以上が働き盛りの年代の者で,介護のために退職する女性が多いことが社会問題となっている。
5 女性は平均寿命が長いため要介護状態になりやすいことから,介護者の過半数は男性が占めている。

解答1・2
3:同居率は減少する一方。4:5割以上が老々介護。5:介護者の7割は女性。


11年度・問題1 高齢者を介護する家族の状況について正しいものはどれか。3つ選べ。
1 平成19年国民生活基礎調査によれば、主な介護者は、同居の子の配偶者が最も多い。
2 平成19年国民生活基礎調査によれば、要介護3以上の者と同居している主な介護者の介護時間は、「ほとんど終日」が最も多い。
3 平成13年連合総合生活開発研究所「介護サービス実態調査」によれば、在宅介護を行っている家族の悩みで最も多いのは、「介護者の肉体的負担が大きい」である。
4 平成19年国民生活基礎調査によれば、同居している主な介護者の約7割は女性であり、特に中高年者が半数を越えている。
5 平成16年国民生活基礎調査によれば、要支援者のいる世帯は、単独世帯が最も多い。

解答 2・4・5
1の主な介護者は配偶者が25.7%で最も多い。次に子(20.9%)、その次に子の配偶者(15.2%)。同居家族の介護が64.1%。事業者が13.3%(事業者の数字はすこし増えた。前のテキストでは12.0%)3は介護者の精神的負担が64.4%、肉体的負担は40.9%。

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