一般社団法人 北海道高齢者向け住宅事業者協会 - 高住協 - 札幌 相談員のスキルアップ

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2013年1月29日(火)
相談員のスキルアップ
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相談員の養成研修
サービス付き高齢者向け住宅に義務づけられたサービスは①安否確認サービスと②生活相談サービスである。「サービス付き」と謳っているものだから、行き届いた様々なサービスが付帯しているように感じるだろうが、義務づけられたサービスは限定的である。まるでケアハウスが実際にはケア(介護)を提供しないように・・・。ただし、「サービス付き高齢者向け住宅登録の動向2012.12.31現在(高齢者住宅研究所HP)」を見ると、食事の提供が94%、調理等の家事の提供が54%となっており、多くの事業所がそれなりのサービスを付帯させている。このサービスの提供方法はちょっと複雑で、自分の事業所からの提供もあれば、併設する関連事業所からの提供もある。サービス付き高齢者向け住宅は単独で存在することは滅多になく、多くは介護保険サービスの事業所を併設している。さらに、まったく外部からのサービスもある。
ちなみに札幌市に限れば2013年1月現在85件のうち、ヘルパーステーションを併設しているのが59件、デイサービス併設が39件、訪問看護が25件、居宅介護支援事業所が23件、小規模多機能併設が21件、グループホームが5件である。(「あんしん住まいサッポロ」調べ)
さて、サービス付き高齢者向け住宅の相談員の要件は、①社会福祉法人、医療法人、居宅サービス事業所の職員か、②医師、看護師、介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員、ホームヘルパー1級または2級の資格を保持する者となっている。実際には最も配置しやすいヘルパー2級の資格を有する方が多い傾向である。
住まいの相談員には、様々なスキルが求められる。入居者からは様々な相談が持ち込まれるだろうし、引きこもりがちな入居者にはアウトリーチも必要となるだろう。緊急対応は間違いなくあるし、ケアマネジャーやヘルパー、訪問看護師など様々な在宅サービス提供者との連携や、権利擁護の観点から成年後見制度や日常生活自立支援事業、生活保護の活用なども知識として押さえておく必要がある。さらに国が地域包括ケアで求めているものは、サービス付き高齢者向け住宅のような住宅だからこそ地域との結びつきを大切にすることであるから、地域の社会資源との上手なおつきあいや地域の課題に対し一緒に考えていくという姿勢も大切である。
このように見ると、相談員にはやはりソーシャルワーカーの資質が求められていると考えられる。しかも、「住まい」という生活をまるごと支えるという面で、幅広い相談援助技術が求められているといっても過言ではない。
私どもはそのような課題認識から、サービス付き高齢者向け住宅の相談員養成研修を開催することとした(国交省・居住安定化事業の補助金事業)。2月9日から3月9日まで50時間の研修時間を組む。ただし、勤務時間などに配慮し22時間はEラーニングとし、23時間を座学・演習、5時間を実習としている。受講料は3万円である。現在定員30名は埋まっているが、希望者が多いので、広い会場を見つけて定員を増やす予定である。ご興味のある方はこのホームページの案内を見ていただきたい。
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